守り神「シーサー」
はいさい!「
琉球ナビゲーター」の儀間です。
過ぎてしまいましたが、4月3日は語呂から「シーサーの日」でした。
沖縄各地で見られるシーサーですが、どの動物をモデルにしたかご存じですか?
答は「ライオン」です。
それではシーサー発祥の場所はどこでしょう?
この答は古代オリエントです。
古代オリエントではライオンをかたどった置物をお墓の前に置きました。
このお墓を守るライオンも模した置物を「鎮墓獣」といいます。
古代オリエントで生まれた鎮墓獣は東西に伝播してゆきます。
気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、西に伝播したのが、ピラミッドの傍らに鎮座している「スフィンクス」です。
東への伝播のルートの内、朝鮮(高麗(こうらい))を経由して日本本土にたどり着いたのが、神社で見られる「高麗犬・狛犬(こまいぬ)」です。
そして中国から直接当時の琉球にたどり着いたのが沖縄の「シーサー」です。
沖縄にたどり着いたシーサーの古い形態は首里城の正門「歓会門」の両脇に鎮座するシーサーや
琉球国王家の墓陵「玉陵」のシーサーなどがいます。
また、沖縄本島南部に多いのですが、村の守り神としてのシーサーもいます。これを「村獅子」と言います。
有名なのは八重瀬町の「富盛の石彫大獅子」です。
村獅子には火災から村を守る役割がありました。富盛の石彫大獅子も「火の山」と言われていた「八重瀬岳」に向いています。
歓会門、玉陵、富盛の石彫大獅子などシーサーは石彫でした。
さて、沖縄の集落の風景と言えば、赤瓦屋根の上に鎮座するシーサーですが、これは瓦葺職人が余った瓦と漆喰で作ったものです。
沖縄で瓦葺が一般になるのは琉球王国が無くなり、沖縄県、明治になってからですのでそれほど古くない時代からです。
そして、近年になってから焼物のシーサーが登場しました。
今はシーサーと言えばこの焼物のシーサーを思い浮かべる方が多いかと思います。
いかがでしたか?シーサーの発祥が古代オリエントであったり、スフィンクスと狛犬とも関係があったり、面白いですね。
今回は「シーサーの日」にちなんでシーサーの話題でした。
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